蔵の街クリニック
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カルテ② 街の賑わい

高田良久


富山県高岡市が開いた中心街活性化対策勉強会で、岡將男さんを知った。
 岡さんは岡山の食品会社の社長さんだ。 しかし、古墳研究、郷土の文人顕彰、3万人が集まる朝市経営など、活躍は幅広く、 この日は「路面電車と都市の未来を考える会会長」としての出席だった。
 中心街空洞化は栃木だけの問題ではない。 交通の中心が自家用車であれば、日本全国、いや世界中が抱える問題だ。 その対策として、たとえばフランスのストラスブール(人口約25万)は、 中心部の800台分の駐車場を廃し、 歩行者や商店街活性化のための空間に再デザイン。 そして一日5万台の車が通った道路を、 路面電車と歩行者だけの空間、トランジットモールに変えた。 はじめ、商店街は「客が減る」と反対したが、 それまでマイカーや通過交通に占拠されていた道路を多くの人が 歩くようになって反対の声は消えたという。

 夜、車の通りが少なくなる頃、蔵の街大通りにウォーキング(遊歩)を 楽しむ人の姿が目立つようになる。 時間の都合かも知れない。 しかし、もし、栃木のシンボルロードをトランジットモールに変えたら、 人々は昼も歩くようになって街は賑わいを増すのだろうか。
 街の形や賑わいは 住む人の暮らしの姿や思いを映す鏡なのかも知れない。

高田良久(たかだ よしひさ):昭和31年(1956年)横浜生まれ
   栃木東中学、栃木高校、富山医科薬科大学卒
   長く富山にとどまり平成7年(1995年)帰栃
   内科医。栃木[蔵の街]音楽祭実行委員