蔵の街クリニック
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カルテ⑩ 鉄道万歳 高田良久

物心のついたころには鉄道ファンだった。
小学校時代は友だちと、行き交う列車を眺め暮らした。
東海道新幹線のできる前、昭和36年の特急大増発の後の東海道本線である。
大きな窓のパーラーカーを先頭に、狭窓の並ぶ1等車、食堂車、2等車をずらりと連ねた特急「つばめ」「はと」「こだま」「富士」。
関西行き電車急行「なにわ」「よど」「せっつ」「六甲」。
寝台車、食堂車を組み込んだ九州行きの客車急行
「雲仙・西海」「高千穂」「桜島」。
準急「東海」「ながら」、
戦前の電車クモハ52を先頭にした横須賀線、デッキのついたEF15やマンモス機関車EH10の牽く長大な貨物列車などを飽きずに眺めた。
夕暮れ、ヘッドマークを掲げた電気機関車を先頭に美しいブルートレイン東京発九州行き寝台特急のトップランナー「さくら」がやってくる。
薄桃色のテイルサインがカーブの向こうに消えるまで見送るとき、はるかな町「長崎」を感じるのだ。
国鉄マンが誇りをもっていたころ、列車は美しかった。
電車や機関車にスローガンを書き殴るようになってつまらなくなった。
JRは、また、我々を楽しませてくれる。
遊園地はどこでも鉄道を走らせる。バスだけなんてところはない。
なぜなら鉄道は人や物だけでなく、夢や、思いや、出会いさえも乗せるからだ。
500系のぞみ、TGVには負けないぞ。トワイライトエクスプレス、大好きだけどオリエント急行にはかなわない。
ストラスブールの市電、恐れ入りました。
同じ量の輸送を行うのに乗用車は鉄道の20倍の労働力と8倍の土地面積を必要とする。
事故の発生率は330倍、大気汚染物質の排出量は1900倍だという。

「鉄道は地球を救う」(上岡直見著:日本経済評論社)。
鉄道万歳!!